24歳米国人女性、児童避難させた後津波に…

YOMIURI ONLINE 2011年 4月 6日

教え子の中学生の門出を祝おうと、メッセージを用意していた米国人女性は卒業式前日に津波にのまれた。東日本大震災は、日本を愛した外国の人たちの命も奪い去った。

 〈I will never forget you!(君たちを決して忘れない)〉

先月卒業した稲井中の生徒たちは、1年生から教えてきた。女子生徒の一人は、「アメリカにいる恋人の話もしてくれて、友達みたいな先生だった」と振り返る。同中の成澤智子教諭によると、12日の卒業式が近づくと、放課後も職員室に残り、一人で懸命に鶴を折っていたという。

 11日、別の小学校で地震に見舞われたアンダーソンさんは、児童を避難させた後、1人で自宅アパートに向かう途中、津波に巻き込まれた。

アンダーソンさんが残した手書きのメッセージがウェブサイトに掲載されている。2羽の鶴が添えられたメッセージには、一部日本語で、“Dear 3年生、Happy Graduation! I have been teaching you since 1年生 and have enjoyed watching you grow. Inai JHS will be very lonely after you graduate. Study hard in High School! I will never forget you! Good Luck! 頑張ってください!Taylor”とある。