可能なるか!不食で生き続ける人たち

斧チャン

sessendoさんから教えて頂いた。 青汁だけで生きる人、土だけ食べて生きる人、水だけで生きる人を特集しているテレビ番組があった。



青汁の森さんは以前から本で読んで知っていたが、土だけを食べ続けるリトアニアの女性と、水だけで411日間生活した69歳の男性の事は知らなかった。 


この番組では、3人の食事(とは呼べないが)内容では、成人が一日に最低限必要な1200kcalに満たないと繰り返す。 食べ物を「キロカロリー」で換算して、どのくらい必要かという考え方は、人間を車に、食べ物をガソリンに見立てているような感じがした。 20km走るには最低でも1Lのガソリンが必要なのに、100ccで30km走る人や、水で車を走らせている人がいるじゃないか!と驚いているような。 私も以前はそう考えていたが、最近は、人間の身体は燃料が必要な機械ではなく、無数の微生物が生きる大地のようなものではないかと思う。 


雨水や空気や日光に触れ、動物の糞や枯れた草木を土中の微生物が分解する事で、土は肥沃になり、植物の根はその栄養を吸い取って育つ。 人間の腸も大地のようなものではないだろうか。 わずかな栄養でもさまざまな腸内細菌たちが働いて、私達の生命活動が維持できるよう支えてくれている。 私達の食べるものが細菌を養い、細菌達の働きが私達の体を支える。 人間と食べ物、食べ物と大地との関係を思う。


少し脱線するが、ネイティブ・アメリカン達が食べ物を大地の恵みと呼び、水や土を汚すなと教えている事はとても重要だと思う。


番組では基礎代謝にも触れているが、森さんの基礎代謝量はとても低いと本に書いてあったと記憶している。 睡眠中の脈(呼吸数だったか?)も少なかったと思う。 長年少食を続けていると、少量の栄養で生きていけるように体が対応してくるのだ。 


森さんにしても、土を食べ続ける女性にしても肌がとても綺麗だ。 たくさん食べない人は、消化や吸収にエネルギーをあまり取られないので、その分代謝や循環が良くなり、肌がツヤツヤになるそうだ。 人体にとって、消化・吸収は大変な労働だ。 特に動物性たんぱく質や添加物を多量に含む食事を続けると、消化器官は疲弊する。 胃腸が消化・吸収しやすい物、腸内細菌が喜ぶようなものを少量または適量食べる生活というのは、体にとってとても楽なのだろう。 


人間はそれほど食べなくても、というかそれほど食べない方が、健康になるのではないかと改めて思った。