写真家、田沼武能氏によるソマリアから逃れてきた親子の写真

ニフティ社会貢献プロジェクト 心ひろがるブログ

【写真集『アフリカ 子どもたちの日々』より  ソマリアからの難民 エチオピア 1992】


特に印象に残っているのは、1992年にエチオピアに行ったときソマリアから逃げてきた難民の親子です。 こんなにやせ細った子どもを見たことがなくて、強烈な衝撃でした。 この子は「国境なき医師団」の緊急診療施設に入院しましたが、診療テントには重度の栄養失調の子どもがたくさん入院していました。 ソマリアは内戦がずっと続いていて、なかなか行くことができなかったんです。


2002年にやっとソマリアに入ることができましたが、その時も首都のモガデッシュは危なくて入れず、北部のハルゲイサという町を中心に視察に回りました。内戦や紛争が続いたら、戦争の負を国民が背負わなければならない。 国民の中でも子どもや女性、お年寄りに風当たりが強くなるんですよね。 そして、いつまでたっても国は良くなりません。 戦争というのは、人殺しと破壊ですからね。 (田沼武能氏インタビューより)