アップルがかき立てる「宗教的反応」、BBCが科学実証

CNN

MacやiPhoneを愛するアップルファンの脳内には、宗教信者の脳内に起きるのと似たような反応が起きていることが分かったと、英BBCのドキュメンタリー番組が伝えている。

同番組では神経学の専門家が磁気共鳴断層撮影(MRI)を使ってアップルのファンに同社の製品を見せ、脳内の反応を調べる実験を行った。その結果、脳の特定の部位が明るくなっていることが判明。これは、宗教信者に神の像を見せた時に明るくなるのと同じ部位だった。

ローマ法王ベネディクト16世は、テクノロジーは宗教とローマカトリック教会を脅かす存在だとの認識を示し、先月の演説ではテクノロジーが神に取って代わることはできないと強調した。

しかしテクノロジーが神のように信仰心をかき立てることはあるようだ。

コンピュータの事はさっぱりわからない私には、この記事の信ぴょう性はわからない。 が、アップルのPCに独特の感情を持つ人は数人知っている。 私が製薬会社で働いていた時代は、アップルユーザーの医師が多かったようだ。(地域的なものかもしれないし、一時的な現象だったかもしれない。) その為、MR(医薬品の営業職)さんの中にはアップルの新製品情報などをチェックしたりして話題作りに余念のない人も見かけた。 アップルユーザーが多い、というより、「私はマックしか使わないんだよ。」という人が数人いたからそう思ったのか。 「俺はウィンドウズしか使わないと決めている。」と、あえて言う人には会ったことがない。 


派遣で働いたある企業では、自分の机にデスクトップPCを2台置いているので不思議に思って聞いてみると、「こっちは会社からあてがってもらってるウィンドウズ、こっちは家から持ってきたマック。」との事。 「資料を作ったり、いろいろ考えたい時はマックじゃないとだめなんだ。」と言っていた。 


他に数人の友人がアップルユーザーだが、彼・彼女達は「最初に使ったのがマックで、どうしても他のものに乗り換えることが出来ない。」という。 コンピュータとしてのレベルがマックの方が優れているから使っている、というのだが、例えマックより優れたものが現れても彼・彼女達はマックから離れることはないような気がする。 その点に関しては確かに宗教的なのだろうか。


多分本当にアップルのPCやスマートフォンは性能が良くて惚れこませるものがあるのだろう。 が、それ以外にも長年使っているとそこに自分が投影されてくる部分もあるのではないかと思う。 それを否定することは自分の価値観やアイデンティティーを否定することになるような感覚が発生するのではないか。 何かに心酔したり、人生を捧げてしまうとそれを客観的に見たり、そこから離れることがとても難しくなる。