「細胞から元気になる食事」 山田豊文著

細胞から元気になる食事 (新潮文庫)
山田 豊文
新潮社
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私も読んだが、ヒロさんの日記というブログでも紹介されていた。 山田豊文氏の本を読むと乳製品の怖さがよくわかる。 あと良い油を摂る事の大切さもわかりやすく書かれている。

  • 長寿遺伝子サーチュイン・・・・米マサチューセッツ工科大のロナルド・ギャランテ教授が発見した遺伝子サーチュイン(Sirtuin)。ガンの抑制、活性酸素の消去、筋力の強化、糖尿病の予防、脂肪の燃焼、老化の抑制に関連する遺伝子で、どの生物にも存在するという。ただし、少食という引き金がないと活性化しない。
  • サル1200匹の20年間の食事実験・・・・米ウィスコンシンン州マディソン校では、1200匹のサルに与える食事を普通食と少食の2種類に分け、20年間にわたって観察を続けた。20年後の老化の差は歴然としており、少食グループの若さに軍配が上がった。
  • 少食や不食で活性化する遺伝子群は、不安定な食物周期を乗り切ってきた生命の歴史が刻み込まれている。食事は腹八分目よりも五分目、1日2〜3食よりも1食のほうがよいかもしれない。人は健康になるために何かをプラスすることばかり考えているが、マイナスの「引き算革命」があることを肝に銘じておきたい。

(ヒロさんのブログより引用)

例えばマクロビオティックを実践している人は「体を冷やさない」ために、生ものを食べない。 一方、ローフーディストと呼ばれる人たちは「酵素を摂るために」、生ものばかり食べようとする。 糖質制限食を実践している人はパンやご飯をやめて動物性たんぱく質をせっせと食べるが、ヴィーガンと呼ばれる人たちは一切の動物由来のたんぱく質を口にしない。 玄米が良いという人がいれば、穀物は鳥のエサであって人間が食べるものではないという人もいる。 塩は体に害だという人もいれば、塩は大事だという人も。 それぞれが、その食事法で「健康になった」と主張する。 


どの食事法も、それについて書かれた本を読めばそうなのかなぁと思うし、一体どれがホントなの?と思ってきたが、今年に入って自分なりに色々とやってみて思う事は、「自然の恵み」「大地の恵み」と呼べるものを少量食べて生活するのであれば、ある程度は何を食べてもよいのではないかという事だ。


何を食べるのかも重要だが、同じくらい、またはそれ以上に重要なのは「食べ過ぎない」ことだ。 野生の動物は病気になるほど食べ過ぎる事はないと聞く。 食べ過ぎて体が重くなる事は、すぐ「殺されて食べられる事」につながる。 常に身の危険を感じながら生活しているから、生存に必要な量以上は食べないのだろうか。 


胃腸が処理できないほど食べて、血が汚れて血管が詰まるようなことになるのは人間だけだろう。 肥満は人間と人間に飼われている動物にしかない。 野生の動物の方が賢いような気がしてきた。