どうしても原発を動かしたい人にお願い! by 武田教授

武田邦彦(中部大学)

どうしても原発を動かしたい人たちがいる。

彼らにも彼らの正義がある。だから、残念だが、それを認めなければならないだろう。自分は神様ではないから、自分が間違っているかもしれないからだ。
でも、2度と再び、福島の子供、福島の農家の苦痛を拡げたくない。

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どうしても原発を動かしたいなら、救命ボートを用意してください!

原発の救命ボートは簡単です。

1) インフルエンザ用のマスク、

2) 当面の水、

3) 気象庁が風向きをテレビで連続的に示す、

4) 市役所が放射線をはかって高いところを示す、

5) 県は女と子供を避難させるバスを用意する。

これだけやってくれれば、原発の近くの人も被爆しない。

そしてさらに国家は

6) すぐ除染を始められる体制をとる、

7) 農家などの1年分の生活費を用意する(1年で除染する)。

この7つができたところから原発の再開をしたければ仕方がない。

私は技術者として再開して欲しくないが、どうしても電気が欲しい人がいれば仕方がない。

でも、救命ボートだけは用意して欲しい。なにもしないで再開したら、また福島の農家の人の苦しみを繰り返す。そんなことはどうしても我慢できない。

平成23年7月14日 午後11時 執筆)