辻井伸行 − ショパン前奏曲「雨だれ」

彼の音色の美しさを表現する言葉がわからない。 目で物を見ることはできないかわりに、心には眩い光が溢れているのだろうか。 彼の両親の深い愛情がこれほど美しい音を奏でるピアニストを育てたのだろうか。 


辻井さんのお母さんは幼い頃からピクニックやお花見に連れて行っては、景色を言葉で語り続けたそうだ。 「桜」を見た事はなくても、お母さんの語ってくれる「桜」が心に満開になり、春の心地よい風を感じながらお花見を楽しんだのだろう。 辻井さんは今もお花見が大好きだと聞いた。