「リンゴが教えてくれたこと」「奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録」

とても感動した。 以前読んだ「ニンジンから宇宙へ」に通じるものが多々あり、改めて「土」の力を学んだ。


木村氏は無収穫(無収入)の時期が9年に及んだ。 現金収入を得るために夜キャバレーで働いていた時、客引きをしていて通りがかった地元のやくざに声をかけてしまう。 怒ったやくざに殴られて歯が折れ、その周りの歯も傾きグラグラしてきたので自分でペンチで抜いていったら段々なくなったんだ、と笑う。 私の歯はリンゴの葉と引き換えなんだよ、とそのままにしている。 


自殺するつもりで登った山での発見、家族や周りの人たちの無言の応援、どちらもいろんな歴史が詰まった素晴らしい本だと思った。