「シャンプーとリンスと石鹸は使わない方がいい」

分裂勘違い君劇場

私がシャンプーもリンスも一切使わなくなってから、1年ちょっとたちます。
そのおかげで、かつてのような髪の毛のべたつきがなくなりました。
お湯で頭皮をマッサージするように洗うだけで、髪の毛はごく普通の状態です。


シャンプーは頭皮から油を奪うため、シャンプーによって油を奪われた頭皮は、過剰に油を出します。
いわゆる、ホメオスタシス(体の状態を一定に保とうとするバイオメカニズム)が働いているわけですね。


なので、シャンプーを使わずに、単にお湯で洗うだけにすると、必要な油まで奪わないので、
頭皮は過剰に油を出さなくなります。


また、石けんもボディーシャンプーも使わなくなりました。
いまは、全く洗わず、こすらず、単に表面をお湯で流すだけです。


もしかしたら、それだと臭いが残っているのではないかと心配し、
気心の知れた友人たちにも、しつこく訊きましたが、
お湯だけでも、とくに体臭が残るということもないようです。
(シャワーだけでなく、毎回浴槽に浸かるせいかもしれない。)


そして、10年以上苦しんできた乾燥肌は、すっかり直りました。


昔は、冬になると肌はガザガザでした。
いつも加湿器が欠かせませんでした。
寝る前は、いつも体中に保湿クリームを塗り込んでいました。
それでも、かゆくて、夜中眠れないこともよくありました。


いまでは、加湿器も使いませんし、保湿クリームも使いません。
それでも、肌は、とくにトラブルのない普通の状態と言って差し支えないと思います。


冷静に考えてみれば、石けんで皮膚の脂を奪い取ってから、
保湿クリームで人工の脂を補給するなんて、正気の沙汰ではありません。


私も、この記事の筆者さんのように毎年秋の終わりくらいから皮膚が乾燥してかゆくなるんだけど、石鹸やらシャンプーやらを止めてみるべきか。 美肌で有名(らしい)なタモリも体に石鹸は全くつけず、湯船につかるだけだと聞いたこともある。 


シャンプーもリンスも石けんも使わないと、入浴時間がずいぶん短縮されます。


しかし、これは、時間が短縮されるわけではなく、
もともと必要のないことに、毎日けっこうな時間を奪われていたのです。


もちろん、シャンプーやリンスが必要な人もいるかも知れません。
しかし、少なくとも、それを使わない方が幸せになれる人は、
この日本だけでも、数千万人はいるのではないでしょうか?


これは、いわゆる、蚊のいる国といない国のGDP比較の話です。


ここに、完全にGDPの同じ二つの国、AとBがあったとします。
そして、ある時、A国に蚊が発生しました。
そうしたら、A国では、殺虫剤の需要が発生し、A国のGDPはB国のGDPを上回りました。
この場合、はたして、A国とB国どちらの方が豊かなのでしょう?


現代の日本のGDPには、そういう蚊のGDPが相当量含まれている可能性があります。
なんとなく必要だと思って毎日消費している、生活のさまざまな商品が、
本当に自分の生活を豊かにしている商品なのか、
一つ一つ検証していった方が良さそうです。


この記事とは別の話になるが、100円ショップに行くと驚くほどの品数のものが揃っていて、しかも最近は随分しゃれた雰囲気の店舗もあり、500円の値札が付いていても良さそうなものが100円だったりする。 これって本当に良いことなんだろうか?と思ってしまう。 「もっと安く」の競争が進むことで、人間の生活が豊かになるのだろうか。