「アメイジング・グレイス」

アメイジング・グレイス [DVD]
Happinet(SB)(D) (2011-09-02)
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多分殆どの人が聴いたことがあるこの曲。 奴隷貿易を行っていた船長がその過去を悔やみ、神への感謝の気持ちを込めて作られた曲だったと知りびっくり。 (何を神に感謝するのだろう…) 


この映画は、奴隷貿易の撤廃に尽力したあるイギリスの政治家ウィリアム・ウィルバーフォースが主人公として描かれている。 奴隷貿易法(奴隷貿易を違法と定め、イギリス船で奴隷が見つかった場合の科料は1人あたり100ポンドとされた)は1807年3月に国王の裁可を受け成立したが、それはウィルバーフォースが20年に及ぶ運動を続けた結実だった。 彼はその後もさらに活動を続ける。


1824年に健康を損ね議員を辞職するが、仲間との連携は続き彼らを訪ねたりしている。 1833年7月26日、彼は奴隷制廃止法案がようやく庶民院の第3読会を通過したことを聞いて大変喜んだ。その翌日、彼はさらに衰弱し、7月29日早朝死亡した。1か月後、グレイ伯の政権下で議会は英帝国にいる全ての奴隷に自由を与える奴隷制廃止法を成立させた。


作品の中でウィルバーフォースが奴隷について「我々が猿で彼らが人間」という言葉があるようだが、当然彼への妨害は半端なく、長い闘いだった。 イギリスでの奴隷廃止への道のりは全く知らなかった。 連休が終わってから借りてみようかな。